
高槻市原にある「福福ファーム」の「福バナナ」は、就労支援事業所「ほめちぎる就労支援 株式会社ユニーク」との連携によって育てられている。「農福連携」と呼ばれるこの取り組みでは、障がいのある利用者とスタッフが力を合わせ、苗の管理から水やり、無農薬だからこそ一本一本のバナナに向き合いながら栽培を続けている。 このバナナ園がある場所は、もともと腰の高さまで雑草が生い茂った耕作放棄地だった。就労支援に取り組む皆で大掛かりな草刈りを行い、トラック2台分ものごみを撤去することから始まり、鉄パイプの骨組みを一つ一つ手作業で組み上げてビニールハウスを建設。長い時間をかけて今のバナナ園の姿ができあがった。 「高槻でバナナが育つの?」という周囲の声から始まった挑戦は、今では地域の食卓に届く一本のバナナとなり、農業の担い手不足や福祉的就労の可能性、耕作放棄地の再生といった地域課題に向き合う一つの事例となっている。
高槻市原発の国産バナナ「福バナナ」が、地域の新しい特産品として注目を集めている。一般的な輸入バナナは青いうちに収穫し、輸送中にガスで人工的に追熟させるのに対し、福バナナは完熟直前まで木で育ててから収穫し、自然にゆっくりと追熟させる。この栽培方法により、一般的なバナナとは異なる濃厚な甘みと独特の香りが生まれるという。 さらに福バナナは、熟度によって4段階の味わいの変化を楽しめる点も特徴だ。両端がまだ緑色の「グリーンチップ」はさっぱりとした甘さ、全体が黄色になった「フルイエロー」は甘みと酸味のバランスが取れた王道の味わい、茶色いシュガースポットが出た「スターバナナ」は濃厚な香り、さらに熟した「ダップルバナナ」はとろけるような甘さが楽しめる。無農薬・無化学肥料で栽培されており、皮ごと食べられるほどやさしい仕上がりを目指しているという。 詳しい販売情報や最新の収穫状況は、公式Instagram(@fuku_banana)およびnote(note.com/fukubanana)で随時発信されている。
福福ファームでは、実際にバナナ園を訪れて収穫を体験できるツアーも実施している。 8月の夏休みの時期では「こどもの自由研究企画」も併せてやっており、「命を育てる」ことにも触れられる。 「高槻でバナナ?」という驚きから始まった取り組みを、実際に足を運んで五感で確かめてみてはいかがだろうか。地域の農業・福祉・観光をつなぐ新しい取り組みとして、今後の展開にも注目したい。
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