取材カフェ
製造業29年から始めた、夫婦でつくる場所。コーヒーと料理、メイクが共存する「tanaka coffee」
「いつか、自分の店を持ちたい」。 29年間にわたり製造業の仕事に携わってきた店主が、その思いを形にして始めた「tanaka coffee」。 2026年9月には、オープンから2周年を迎えます。 店主がカフェという場所を選んだ背景にあったのは、コーヒーや料理を提供したいということだけではありません。 大切にしたかったのは、人とのコミュニケーション。 お客様と顔を合わせ、言葉を交わし、自分たちが作ったものを楽しんでもらう。 そんな人との距離が近い場所をつくりたいという思いから、長年勤めた製造業の世界を離れ、自分自身のお店を始めました。 そして、tanaka coffeeにはもうひとつ特徴があります。 カフェ店内の一部には、奥様が担当する予約制の「Smile Make Up」のスペースが設けられています。 店主がコーヒーや料理を提供し、奥様がメイクを通してお客様と関わる。 「カフェ」と「メイク」という異なるものが、ひとつの空間の中に自然に共存しているのがtanaka coffeeです。 モーニングやランチを楽しむ場所として。 コーヒーを飲みながらゆっくり過ごす場所として。 そして、Smile Make Upを利用する場所として。 ご夫婦それぞれの得意なことがひとつのお店の中に集まった、少し珍しいカフェについてお話を伺いました。

29年間続けた製造業から「自分の店を持つ」という道へ
tanaka coffeeを始めるまで、店主は29年間にわたり製造業の仕事に携わっていました。 飲食店で長く経験を積み、その延長で独立したというわけではありません。 長年続けてきた仕事とは、まったく異なる業界からのスタートでした。 それでも以前から心の中にあったのが、「自分の店を持ってみたい」という思いです。 そして、自分のお店をつくるのであれば、人とのコミュニケーションを大切にできる場所にしたいと考えました。 製造業の仕事から、直接お客様と向き合うカフェへ。 働き方も、日々関わる人も、それまでとは大きく変わります。 コーヒーや料理を通して人と接し、自分自身が作ったものを目の前のお客様に届ける。 そうした場所をつくるために始めたのがtanaka coffeeでした。 「自分のお店を持ちたい」という思いだけでなく、「人との関わりを大切にしたい」という考えが、現在のお店の土台になっています。実際にやってみて分かった「お店を経営する」ということ
長年勤めてきた会社を離れ、自分のお店を持つ。 思い描いていたことを実際に形にした一方で、始めてみなければ分からなかったことも多かったと店主は話します。 特に身をもって感じているのが、「管理すること」の大変さ。 会社員として働いていた頃とは異なり、自分のお店では一つひとつを自分たちで考え、判断し、動かなければなりません。 取材では、実際に経営してみたことで「好きなだけではダメなんだな」と感じたという率直なお話もありました。 カフェが好き。 コーヒーが好き。 料理を作ることが好き。 もちろん、それらもお店を始めるうえでは大切なことです。 しかし、実際にひとつの店舗を続けていくとなれば、それだけではありません。 お店を管理し、日々の営業を続け、必要なことを一つずつ積み重ねていく。 自分で店を持ったからこそ、「経営する」ということの大変さが分かったといいます。 29年間経験してきた仕事とはまったく違う世界。 それでも、2年間近くお店を続けてきたなかで、その苦労以上に嬉しく感じられる瞬間も増えてきました。「美味しい」の一言が、続けていく力になる
店主がお店をやっていて嬉しいと感じるのは、お客様に「美味しい」と言ってもらえたとき。 特に印象的だったのが、「料理を美味しいと言ってもらえるのが嬉しい」というお話でした。 自分で料理を作り、それをお客様へ提供する。 そして、食べ終えたお客様から直接「美味しかった」と言ってもらう。 その反応をその場で受け取れることが、店主にとって大きなやりがいになっています。 製造業として働いていた29年間から、直接お客様と向き合う仕事へ。 お店を始めるときに大切にしたかった「コミュニケーション」という部分は、こうした日常の中にも表れています。 料理を出して終わりではなく、その先にいる人の表情や言葉を受け取れること。 tanaka coffeeを始めたからこそ感じられる喜びのひとつです。モーニングだけだったお店に、ランチという新しい楽しみが加わった
現在のtanaka coffeeでは、モーニングだけでなくランチも提供されています。 ただし、オープンした当初からランチを行っていたわけではありません。 最初はモーニングを中心にスタート。 その後、ほかのカフェを経営している方々からアドバイスを受け、取材時点から約7か月前にランチを始めました。 始めたばかりの頃は、ランチの注文が1日に1食ほどという日もあったそうです。 そこから少しずつ利用する方が増え、現在ではモーニングとランチの利用客がおよそ半々になるまでに変化しました。 最初からすべてを決め込むのではなく、実際に営業しながら周囲の声も取り入れ、お店の形を変えてきたtanaka coffee。 ランチを始めたことも、その変化のひとつです。 お客様の利用方法が広がったことで、朝だけではなく昼にも足を運べる場所になりました。周囲とのつながりが、少しずつ現在のお店をつくってきた
ランチを始めるきっかけになったのが、ほかのカフェを経営する方々からのアドバイスだったことも、tanaka coffeeらしさを感じる部分です。 店主自身が大切にしている「人とのコミュニケーション」は、お客様との関係だけに限られているわけではありません。 周囲のお店の方と話し、アドバイスを受け、それを実際の営業に取り入れる。 そうして始まったランチが、今ではモーニングと並ぶ利用のきっかけになっています。 初めて来店したお客様が、その後再び訪れてくれることも増えているそうです。 一度利用して終わるのではなく、次も足を運んでもらえる。 人とのつながりを大切にしたいという思いから始まったお店が、少しずつ常連のお客様や新しいお客様との関係を築いていることがうかがえます。2つの定番ブレンドと、毎月変わるコーヒー
tanaka coffeeで楽しめるコーヒーには、大きく2つの軸があります。 ひとつが「ハーモニーブレンド」。 もうひとつが「ダークブレンド」です。 この2種類を定番として用意しながら、さらに店頭に並ぶコーヒーが毎月変わるのも特徴です。 定番の味を楽しむだけではなく、「今月はどんなコーヒーがあるのだろう」と、その時々の一杯に出会うこともできます。 いつものブレンドを選ぶ方もいれば、毎月変わるコーヒーを楽しみに訪れる方もいる。 コーヒーを目的に何度も訪れる楽しみをつくっている部分でもあります。 モーニングやランチに合わせるのはもちろん、コーヒーを飲みながらゆっくりと時間を過ごすこともできます。コーヒーと一緒に楽しみたい、人気のコーヒーゼリー
取材のなかで、人気のメニューとして教えていただいたのがコーヒーゼリーです。 ランチだけではなく、コーヒーとともにゆっくりとした時間を過ごしたいときに楽しめる一品。 tanaka coffeeはランチの利用も増えていますが、もともとはモーニングから始まったカフェです。 食事をしっかり楽しむ日もあれば、コーヒーや甘いものを楽しみながら過ごす日もある。 その日の目的に合わせて利用できることも、お店の魅力のひとつです。カフェの中に「Smile Make Up」。夫婦それぞれがつくるtanaka coffee
そして、tanaka coffeeを紹介するうえで外せないのが、店内に設けられている「Smile Make Up」です。

40代・50代の女性を中心に。予約制で行う「Smile Make Up」
Smile Make Upは予約制で行われています。 主な対象としているのは、40代・50代の女性。 取材時には、メイクレッスンについてのお話もありました。 tanaka coffeeへコーヒーを飲みに来た方にとっては、「こんな場所もあるんだ」と知るきっかけになり、Smile Make Upを利用する方にとっては、カフェの存在を知るきっかけにもなります。 カフェだけ。 メイクだけ。 それぞれを独立した場所として考えるのではなく、ひとつの店内に両方があることで、新しい人との接点が生まれる。 これはtanaka coffeeならではの大きな特徴です。 なお、Smile Make Upは予約が必要となっています。 利用を希望する方は、事前に予約や最新情報を確認してください。「カフェの中にメイク」という、一見異なる組み合わせ
コーヒーやランチを提供するカフェと、女性を対象としたメイク。 一見すると、まったく異なるものに感じるかもしれません。 しかし、お話を伺っていくと、その両方に共通しているものがあります。 それが「人と直接関わること」です。 店主は、人とのコミュニケーションを大切にしたいという思いからカフェを始めました。 料理を食べたお客様から「美味しい」と直接言ってもらえることを喜びとして感じ、何度も足を運んでくれるお客様との関係を大切にしています。 その一方で、奥様はSmile Make Upという形でお客様と向き合っています。 提供しているものは違っても、人と接する場所であることは同じ。 その二つがひとつの店内にあるからこそ、tanaka coffeeには一般的なカフェとは少し異なる空気があります。 「夫婦でお店をしている」というだけではなく、それぞれが自分の役割を持ち、その役割が同じ場所に共存している。 そこに、このお店ならではの個性があります。目指すのは「落ち着く」「癒される」と感じてもらえる場所
店主がtanaka coffeeで目指しているのは、お客様にくつろいでもらえる場所です。
9月で2周年。少しずつ形を変えながら続いていくtanaka coffee
29年間携わった製造業から、自分のお店を持つという新しい道へ。 実際に始めてみると、経営や管理の大変さを身をもって知ることになりました。 それでも、お客様から「美味しい」と言ってもらえることがやりがいになり、モーニングだけだった営業にはランチが加わりました。 定番となる2種類のブレンドに加え、毎月変わるコーヒーも用意。 そして店内では、奥様による予約制のSmile Make Upも行われています。 約2年間のなかで、少しずつ現在の形へと変化してきたtanaka coffee。 ただコーヒーを提供するだけの場所ではなく、店主が大切にしているコミュニケーションと、ご夫婦それぞれの仕事がひとつの空間に集まった場所です。 ゆっくりコーヒーを飲みたいとき。 モーニングやランチを楽しみたいとき。 毎月変わるコーヒーを試してみたいとき。 そしてSmile Make Upが気になったとき。 それぞれのきっかけから、tanaka coffeeという場所を知ってみてはいかがでしょうか。店舗情報
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